平成30年新春駐車場研修会開催

一般社団法人全日本駐車協会
一般社団法人日本パーキングビジネス協会
公益社団法人立体駐車場工業会
一般社団法人日本自走式駐車場工業会

 

平成30年新春駐車場研修会が4団体共催にて開催されました。

 日 時:平成30年2月2日(金) 14時00分~17時30分
 場 所:コンファレンススクエア エムプラス「サクセス」
     (東京都千代田区丸の内2-5-2 三菱ビル1階)
 参加者:122名(内、当協会関係80名)

司会 河村企画委員

司会 河村企画委員

挨拶 加藤企画委員長

挨拶 加藤企画委員長

研修風景

研修風景

 

1.<第1部>自動運転時代における社会課題解決への挑戦
   講師:株式会社ディー・エヌ・エー 
   執行役員 オートモーティブ事業本部 事業本部長 中島 宏 様
中島様

中島様

<概要>
現在、自動運転時代に向けて無人オペレーションや技術に研きをかけている。具体的な取り組みの1つである「ロボネコヤマト」は、神奈川県藤沢市の一部でヤマト運輸との無人オペレーションに向けた共同実用実験である。将来的には自動運転技術を活用した次世代物流サービスの実現を目指している。現在は係員が非対面で乗車して実験を行っているが、将来的には無人化することを志向している。また無人化による宅配サービスのシェアリングにも取り組んでいる。ディー・ エヌ・エーでは、2020年代前半には自動車産業が大きな激変期を迎えると予測しており、様々なオートモーティブ事業に参入している。新たなライフスタイル、新たな社会システムがもたらす今後のモータリゼーションのあり方を社会課題解決の視点から追求している。駐車場を借りる人と貸す人をマッチングするビジネスモデルであるakippaにも投資を行っているが、自動運転時代になると駐車場にも大きな変化が起きてくると予測している。今後、駐車場は自動運転時代に対応したあり方を考えていく必要がある。

 

  <第2部> 月間50万人以上に宣伝できる
       「成果報酬型」コインパーキング 集客サービス「パーキングアド」

   講師:akippa株式会社 代表取締役社長 金谷 元気 様
金谷様

金谷様

<概要>
駐車場のシェアリングサービスの新たなサービス「パ ーキングアド」は、コインパーキング事業者向けに 「コインパーキングを宣伝するにはどうすればいいか」「空き車室の稼働率を高めたい」等の課題に応えるものである。akippaにコインパーキングを登録して情報を掲載することにより、予約可能なコインパーキングとして多くのユーザーに周知させることができる。また成果報酬型のため利用がない場合には掲載料は無料である。実際に利用があった場合にのみユーザーが精算機で支払った料金の一定の割合を広告料としてお支払い頂く。コインパーキング 内の特定の車室のみを予約対象の車室として設定できるため低稼働の車室を活用できる。また一度このサービスを利用したユーザーがそのコインパーキングを知り、2回目以降サービスを通さずに利用した場合、広告料は発生しない。akippaは現在アクセス数が月間50万~ 100万人で、会員数は50万人を突破している。情報登録を行って頂くことで多くのユーザーにそのコインパーキングの存在を伝えることが可能となる。

 

2.「日産インテリジェントモビリティ」電動化/知能化の流れと駐車場業への
       影響について

    講師:日産自動車株式会社 グローバル技術渉外部 技術顧問 福島 正夫 様
福島様

福島様

<概要>
日産では、「CO2をゼロにするゼロエミッション」「交通死亡事故ゼロ」という非常に大きな目標を掲げて技術開発を行っている。その方策として、「電動化」「知能化」の技術で「日産インテリジェントモビリテ ィ」(ドライビング・パワー・インテグレーション)を推進している。自動運転には人間と車の役割分担によって段階別にレベルがあり、無人化=自動運転ではな い。日産では過去十数年、ITS(高度道路交通シス テム)の商品化に取り組んできており、世界に先駆けて商品化された技術が多数ある。現在日産の新型セレナには、ドライバーの運転操作を支援するためのシステムである「プロパイロット」が搭載されており、同一車線での自動運転技術を商品化している。日産では、2019年に高速道路における複数車線での車線変更を行う自動運転技術、2020年に交差点を走行する自動運転技術を商品化することを目標としている。また運転者が車から降りて操作する自動駐車(リモート駐車)は 技術的にすでに確立されており、正確な駐車が可能となっている。EVのワイヤレス充電システムでは、ドライバーの駐車する位置に僅かなずれが生じると充電効率が著しく低下してしまうが、自動駐車によってワイヤレス充電の有効性が格段に高まる。一方、EV市場は現在世界中で急速に拡大している。販売台数、充電インフラ共に増加しており、また併せて技術の進化によりフル充電での走行距離も大幅に伸びてきている。最後に、インテリジェントモビリティ の「自動駐車」「自動バレーパーキング」「駐車時充電」「ワイヤレス充電」「空き駐車場情報の提供」等の機能は、駐車場に関連してくるので参考にして頂きたい。

 

3. 「駐車場政策の最近の動向について」
   講師:国土交通省 都市局街路交通施設課 企画専門官 山田 道昭 様
山田様

山田様

<概要>
駐車場法は昭和32年(1957年)に制定されて昨年60年が経過した。駐車場の整備状況をみると、総供用台数は 右肩上がりで伸びて平成28年度末には500万台を超えている。内訳は届出駐車場と附置義務駐車場が大多数を占めている。500㎡未満のコインパーキング等を含めると更に多くの駐車場が存在することになる。一 方、自動車保有台数の伸び率は近年ほぼ横這いである。今後の駐車場政策の方向性としては、「量」の充足や路上違法駐車の減少等により、「量」的整備の時代から「質」的整備の時代へと変化してきている。今後も駐車場は、「適正配置」「荷捌き用スペース」「自動二輪車用スペース」「観光バス用スペース」の需要や「バリアフリー化」等、様々なニーズへの対応が必要であると考えている。昨年、国の審議会で駐車場を含めた都市施設の整備について議論が行われ内容が取り纏められた。テーマとしては「街づくりと連携した駐車場施策の推進」であり、駐車場が抱える課題として、余剰が生じてくる附置義務駐車場や地域需要に応じた駐車場の配置等が取り上げられている。これまで制度の改善として、各都市における荷捌き駐車場の附置義務条例への追加や自動二輪車の附置義務化、東京都を中心とした地域ルールの柔軟化、街づくりに関連した駐車場の集約化、機械式駐車装置のJIS規格化等を実施してきているが、今後も時代に応じた必要な駐車場政策を行っていきたいと考えている。また地域の協力によりコインパーキングの一部に共用の荷捌きスペースを設ける等の事例があり、こうした取り組みの後押しも行っていきたいと考えている。

以上